2012年4月10日火曜日

京都市の通り名住所の案内文言(3) 方角情報複数

実際の京都市内の住所を例にして、通り名住所の案内文言をたどってみましょう。
前回の続きです。

京都市上京区西町 (3つの西町のうち、郵便番号「602-8374」の西町)

・一条通御前西入上る (いちじょうどおり おんまえ にしいるあがる)

「通り名1+通り名2+方角文言」というのが京都市内の通り名住所の基本形ですが、この方角文言が「西入る」「上る」と2つあるパターンです。

このように方角文言が複数つながっている場合は、その順番に道案内の文章として解釈します。
つまりこの場合、西に進んでから北に進む、という意味です。
どのくらい西で、どのくらい北か、という距離情報は含まれていません。

なので、「一条通御前西入上る」という住所表記の意味は以下の通りです。

一条通という東西の通りに沿って、御前通り(おんまえどおり)という南北の通りとの交差点から西に進み、その後、北に進んだあたり。

・一条通御前西入上る西入(いちじょうどおり おんまえ にしいるあがるにしいる)
 これも上記と同様で、

一条通という東西の通りに沿って、御前通り(おんまえどおり)という南北の通りとの交差点から西に進み、その後、北に進み、さらに西に進んだあたり。

距離情報が無いと、これでたどりつけるのか? と心配になりますが、
昔から使われてきた住所なので大丈夫なのでしょう。
もしたどり着けないのならば距離情報を付加しているはずです。
では、続きは次回。

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